i- HDF療法(間歇補液 HDF: intermittent infusion hemodiafiltration)
より緩除な体液変化、疼痛軽減、愁訴改善を目的とした透析療法です
 従来の血液透析療法(HD)では治療後半になると過度な除水により末梢循環障害の状態に陥り、しばしば、急激な体液量の減少に伴う血圧低下を招くことがあります。
 この末梢循環障害により治療中に生じる関節痛、皮膚掻痒感、イライラ感などの愁訴を軽減、もしくは無くすことを目的とした治療方法がI-HDF療法です。
 仕組みは、当院で2012年5月より導入したJMS社製全自動透析装置(GC-110N)で透析を行う4時間の内、30分おきに100〜300mLの補液を行い、過剰水分の除水量に加えた形で透析時間内に除水を行うというものです。
 この補液と除水を繰り返す方法によりHDで施行される均等な除水と比較して循環血液量の減少を緩やかにし、末梢循環の維持が可能となりました。
 この他、間歇的に補液の物質交換が促進され、効率良く組織間液中の老廃物除去を行えることなどが挙げられます。
 今後、我々は患者様一人ひとり適正血液透析を実施できる様に間歇補液条件確立に取り組んで参りたいと考えております。
クリットラインモニター計測によるi-HDFとHDの循環血液量変化比較(当院にて実際に計測)
 i-HDF、HD共に透析時間が経過するに従い、除水により循環血液量は低下していきます。しかし、i-HDFでは矢印のポイントで間歇的に補液を行うことで循環血液量低下の傾きが緩やかになっていることが読み取れます。