On-line HDF療法
大量液置換による効率的な中〜大分子量の溶質除去を目的とした透析療法です
 現在、長期血液透析施行に伴い、ダイアライザーなどの非生体物質と血液の接触による補体活性化、炎症性サイトカインの産生、また酸化ストレスによるAGEsの生成などによる慢性炎症状態の持続、β2ミクログロブリン蓄積が合併症の誘因として示唆され課題となっています。
 具体的症状としては、動脈硬化の進行、栄養指標の低下、皮膚掻痒感、皮膚乾燥感、イライラ、不眠、むずむず脚症候群、透析アミロイド症による骨関節障害などが挙げられます。
これらの治療改善、予防を目的とした血液透析方法がOn-line HDF療法です。
 仕組みは左図より
 従来の血液透析(HD)の行程、@〜Aの部分では血液ポンプで患者側より脱血を行い血液濾過器にて拡散の原理により小分子量物質の溶質除去、電解質・酸塩基平衡の補正。また濾過の原理で過剰水分の除去を行います。
 Online-HDFではこのHDの行程にB〜Cの部分を加え、血液濾過器の外側を流れる透析液側から透析液を輸液注入ポンプにより100〜300mL/minの流量で、血液回路に直接還流、補充を行い除水制御機構により除去することで、24〜48L/4hと非常に効率的な中〜大分子量物質の溶質除去を行える透析方法となっています。

 直接透析液を血液に補充する治療方法であるため、透析液の清浄度を担保することが必須条件となります。今後も前述の透析液清浄化の取り組みを進めOn-line HDHを希望される方に広く安全に実施できるよう努めて参りたいと考えております。
On-line HDF(前希釈法)
回路フロー図