身体動作を3次元的に解析し、最適なリハビリテーション方法を選択するために3次元動作解析システム(Noraxon社のMyomotion)を脊椎・上肢・下肢のフルセットで導入しました。
このシステムは大学病院などで研究目的に使用されることがほとんどで、民間病院でのフル導入は国内で初めてです。
マイオモーションはビデオカメラではなくモーションセンサーを利用した3次元動作解析システムです。通常の3次元動作解析システムではビデオカメラで歩く姿を録画したあとで、パソコンを用い時間をかけて解析を行います。
測定は複数のビデオカメラを設置したリハビリ室の一角のみでしか行えません。
横に介助者がいると、ビデオ撮影ができないため解析ができなくなります。解析に時間がかかるため、実際にリハビリに役立てるというよりは研究目的が主となります。
これに対し、マイオモーションはモーションセンサーを利用するため計測空間を選ばず、どんな場所でも使えます。
リハビリ室以外の階段や屋外など種々のシチュエーションで活用できますし、横に介助者がいても問題ありません。
また、リアルタイムでモニター画面に骨格モデルが歩く様子を映しだせるため、リハビリ中に自分の手足の動きを客観的に観察することができます。モニター画面上で治療前後の歩き方を比較することや、各関節の動きを細かく分析することも可能です。
リハビリのポイントを的確に捉えることができるため、リハビリの治療方針を決定するのに役立つのです。